12月13日(日)
第二回 フレンドリーカップ(飯島道場交流試合)
(宮代町総合体育館柔道場)
君は泣いていたが、勝負は時の運。だが負けた時、人間は大きく成長する。
飯島道場師範代 杉山光弘
勝利者
初段5人組手完遂合格 | 松本頼也(久喜)山口拓也(宮代) |
3勝 | 赤坂魁斗(菖蒲) |
2勝 | 飯島拓己(久喜) | 安斎瑛功(加須) | 高柳椋介(宮代) | 大野毅守(伊奈) | 田原慶優(久喜) |
小澤真作(久喜) | 黒須雄斗(伊奈) | 秋谷隆広(宮代) | 大川原拓(菖蒲) | 田中颯(菖蒲) | |
柏原翔(伊奈) | 早川志穂(菖蒲) | 土田正道(伊奈) | 山崎翔(騎西) |
1勝 | 鷲内広輝(加須) | 石金琴乃(加須) | 小泉秀馬(久喜) | 岡安倫(宮代) | 真中颯汰(加須) |
大久保直明(荒川) | 野口恵杜(伊奈) | 福岡莉空(騎西) | 三浦空我(久喜) | 田村桃子(宮代) | |
吉田拓斗(伊奈) | 大久保晴貴(宮代) | 牛膓大夢(加須) | 細井嘉樹(伊奈) | 野口隼杜(伊奈) | |
高柳乃々花(宮代) | 大平優希(伊奈) | 酒井大治(宮代) | 福岡怜隼(騎西) | 小林紅之輔(宮代) | |
新井聖斗(騎西) | 田原真央(久喜) | 細井徳史(伊奈) | 杉山世光(菖蒲) | 早川直樹(菖蒲) | |
黒坂航大(伊奈) |
12月13日、昨年に引き続き宮代町総合体育館内武道場にて第2回フレンドリーカップが行われた。
昨年少年部のみの参加だったが、今回は一般部も6名参加し、全86試合の熱戦が展開された。
士道館の会長だった、故梶原一騎先生の原作「空手バカ一代」に憧れた世代、40〜50代の指導者が後進を育成する時代となり、
少年部の大躍進には目を見張るものがある。
小学生の空手人口は柔道や剣道のそれを大きく凌駕している。オープン参加で行われる首都圏の少年大会のレベルは非常に高く、
中途半端な気持ちでは出場できない。この公式戦を見据えての強化と、飯島道場内支部の交流を兼ねてのフレンドリーカップは大きな意味を持つ。
実際、本年度の公式戦において、飯島道場の選手たちは士道館内の試合はもちろん、他団体の大会にも積極的に参加し、好成績を残してきた。
今回出場した選手の中には、公式戦で入賞経験を持つものも多数居り、自分が審判を勤めながらも、手に汗を握るような組み合わせ、試合もあった。
第74試合の酒井大治君(宮代)と山崎翔君(騎西)がまさにそういう対戦であった。二人とも、士道館や拳真会の全国大会で優勝入賞を重ねており、
試合場で向かい合ったとき、お互いが意識している緊張と気合が強く伝わってきた。
双方、上段回し蹴りや上段前蹴りを得意技としており実力的にはまったく互角である。この試合は特に印象深くより覚えている。
二人ともスピードがあるせいか試合の展開が早く、一本ずつ上段蹴りで技ありをとり終了間際に翔君の上段回し蹴りが大治君の顔面に入った。
やや軽めだったので迷ったが副審の旗が2本上がりそれに従った。結果、2対1で翔君の勝利となった、レベルの高い内容である。
大治君は泣いていたが、勝負は時の運である。負けたときに人間は大きく成長する。
皆精一杯戦っていた。勝っても負けてもこの日の経験を大きな糧としてほしい。